寝起きに一発


久しぶりに司令部に寄ったから、ついでに大佐んちで一泊した俺はなんだかんだといいながらやっぱり最後は一緒にベッドに入った。もう今さら恥ずかしいとか言うことでもないし、久しぶりだってこともあってかなりの回数ヤった。中にも出されたしかけられたし、飲んだし。何度飲んでも大佐のは苦いから好きになれないけど、最後にちょっと、さきっぽを吸ってやるとすげ嬉しそうな顔しやがるからついついやってしまう俺はダメな男だと思う。
大佐の腕枕で眠ったのはついさっき。俺は喉が渇いたとつぶやいて起き上がると、隣で眠ってた神経質な男はすぐに目をさました。だるそうな声で、
「もう朝?」
「朝…じゃね?しらえねぇよ…」
俺はかすんだ瞳で見回した。薄暗い部屋、分厚いカーテンの隙間から光が零れている。
「どこ行くの?」
ベッドから出ようとする俺を後ろから抱きすくめて、大佐。何甘えてんだよ、と俺は肘でかるくその黒髪を小突いた。何故だか心底嬉しそうに笑う大佐に俺は眉を寄せる。なんだよキモいな、何笑ってんだよ。
「鋼のは可愛いなぁ。」
呟いて起き上がった大佐、軽くキスをして、そのまま舌をいれてくる。俺はその合間に待て待て待てと訴える。
「どうしたの?したくない?」
「ってか俺喉渇いたんだけど。」
「牛乳飲むかい?」
「お前今自分ですべったなとか全然思ってねぇだろうけどもうお前生まれた瞬間から滑ってるから安心しろよ。ばかぼちゃ。ばかぼちゃめ。」
俺はぼんやり唇を動かして思ったことを脳みそ不経由で舌にのっけたら大佐がまた笑った。馬鹿みたいにへらへら笑ってんじゃねぇよ、変態め。俺は言って、俺もなんだか酔っ払いみたいな笑みを浮かべて大佐の身体にのっかった。ベッドに倒れこんで、あーあ、結局またそういうことに至るんだよな。俺たちってほんと、馬鹿だなぁ。

そうして結局ちゃんと起きたのは昼前。俺はアルを思い出してさっさと身支度をする。その後ろで大佐はいれてやったコーヒーを飲んでいた。
「苦い…」
「るせぇよ、それくらいじゃなきゃお前起きないだろーが。」
言いながら本気で疲れた顔をしている大佐を見て、俺はなんだか不安になってきた。寝起きに一発が効いたのか?そう思って顔を覗き込む。童顔な顔はもう数年前からあまり変わっていないのに。
「なんだね、鋼の。まだしたりない?」
にっこり笑って言う大佐。でもその笑顔になんだか精気がないような気がして、俺は本気で心配になってきた。恐る恐る、俺なりに言葉を選んで慎重に。


「今度からちょっと回数減らすか?」


瞬間、大佐が真っ白になって固まってしまったけど、まぁ現実ってのを受け止めるには時間がかかるってことかな。そういうことだと俺は一人頷いてアルの待つ宿に帰った。