何もしないのアレなんで、なんか小話あげます。
下の方が新しい。ジャンルごちゃ混ぜ闇鍋。
1.
「アレがマフィアを裏で操っていた黒幕だ…」
「ロイ、もう良いから、喋るな…!」
エドワードの腕の中で、ロイが息を吐くようにして言った言葉に、アルフォンスがはっと雑巾を握り直した。目前には、ロイをここまで追いつめた黒幕、柔らかく白い、丸い頭部に、毒々しい真っ赤なたらこを付けた物体が群れをなして飛び跳ねていた。
「気をつけろ、エドワード、奴は手強い…」
掠れてほとんど言葉にならないのに、ロイは必死で必死でエドワードに言葉を繋ぐ。脇腹に開いた大きな傷口、もう良いから、間に合わなくてごめんな、とエドワードは言う。酷い顔、とロイが笑った。どちらが死にそうなのか判らないじゃないか、とロイは自嘲気味に言うつもりだったのが、それは言葉にならなかった。口を動かすのがこんなに大変労力を使うのだと、ロイは初めて知った。それでも伝えないとならないことがある。
「アレの弱点は本体のたらこだ…君のその臭い雑巾を」
「ロイ!」
身体を起こそうとする彼を、エドワードは必死で止めた。いや、もう起きあがる気力なんて彼には残っていなかったのかも知れない、彼は上半身に一度力を入れたが、すぐに脱力して、目でアルフォンスの手の中にある雑巾を指した。
「奴のたらこに押しつけるんだ、それで、全て済む…」
「やっぱり…!僕の理論は正しかったんだ…!」
アルフォンスが声を上げる。その声に、敵は反応したらしかった。先程まで規則正しく飛び跳ねていた集団が、びくっと震えて一列に並んだ。エドワードが小声で、しかし鋭くアルフォンスに言う。
「奴らを刺激するなアルフォンス!そっと近づいて、その雑巾で奴らを倒せ」
「判ったよ兄さん、マスタングさんの敵は僕が取るから…!」
こくん、とエドワードは頷いた。腕の中のロイは満足そうに微笑む。
「これで良いんだエドワード、これで全世界が救われる。私のいのちですむなら安い物だ…」
「アンタ、何言ってだよ、いい加減にしろよ、そんな事あるわけないだろ!……ロイ!」
エドワードはなすすべもなく、彼の名前を呼ぶしかなかった。ロイ、頼むから…!と、ロイを必死に抱きしめる。腕の中で彼が微笑んだ。
「……で、何それ」
「俺が今日見た夢。ラスボスがハチエモンだった…」
「兄さんほんと頭の中小学生みたいだよね、シーツ洗うからとりあえずどいてよ」
「ちょ、おまえ冷たくないか、俺が夢の余韻に浸ってるのに!しかもラスボスのBGMがたらこの大合唱だったんだ、あのたらこスパのCMの。めっちゃこわいし」
「関西ローカル局のキャラクターごときに全世界滅ぼされたくないから。しかも何、マフィアって。ハチエモンに操られるようなマフィアって何。どうでもいいから、とりあえずベッドからどいてよ兄さん僕忙しいんだ兄さんのアホ話にばっか付き合ってらんないの」
「アルがぐれた…!」
2.
「で、その夢に僕は出てなかったんですか?」
「んーとなぁ…アルフォンスは何だっただろ」
「エドワードさん、唇の端っこケチャップ付いてます(指で拭って舐める)」
「もー、アルフォンスったらやめろよー(きゃっきゃっ)あ、おまえ思い出した!」
「なんだったんですか?」
「ボスんとこ突っ込んだときに乗ってた軍用車の人工知能」
「……は?」
「サバゲー行く途中のヲタクの車パチったから、色々改造してたみたいで人工知能付いてた。アルフォンスの顔がもにょ〜んて出て喋るの」
「……エドワードさん、夢、の話ですよね、それ」
「そうだけど?」
「…………(やっぱこの人ヲタクだ…)」
夢の中にまで、要らない詳細設定がいっぱいある辺り
3.居酒屋でアルバイトエドにゃん。わ・ふ・く!
「失礼しまーす。おそろいでしたら今から宴会始めさせて頂きますけど、幹事の方は」
「あー、お」
「私だ」
「ちょ、ろ、ロイおまえ」
「(ヒューズさん無視)ちなみにこれが私の名刺と携帯の電話番号なのだが」
「………はぁ(とりあえず受け取る)」
「君の名前は?」
「…………は?」
「ちょっとウィンリィ!俺あそこの客すっげー嫌なんだけど、セクハラしてくんだけど!ポジション変わって…」
「しっらないわよ、このクソ忙しいときに我が儘言うの止めなさい!」
「だって名前聞かれるし手ぇ握られるしなんか顔近いし、煙草じゃなくて香水臭いんだけどどうしようウィンリィ!」
「知らないわよ、適当にあしらいなさいよそれくらい」
「鬼…!」
4.パラレルばっかでスイマセン
「アル!アル!ちょっとDVDごめん、録画さしてー!」
「お帰り兄さん、どうしたの急に」
「今日アルフォンスがテレビ出るって言うからさぁ、録画しようと思って忘れてたの!」
「ハイデリヒさんが?ふーん…」
「何だよその顔。新聞!新聞!チャンネルどこだっけなー」
「……兄さんとハイデリヒさんって、アイドルとそのファンみたいだよね」
「なっ…!俺とアルフォンスは友達なの、友達がテレビ出て頑張ってたら見てやるのが当然だろ」
「ふーん。」
「それにほら、アルフォンスって格好良いじゃん!」
「…………………(僕と同じ顔なんだけどな)」
不満
5.この差は何
「なぁアルー。このシャンプー、中々泡立たないんだけど」
「は?シャンプー泡立たないって兄さんの髪が汚いんじゃないの」
「おまえな…」
「って兄さん!それ僕のシャンプーじゃない!しかもそれコンディショナー!!」
「……あ、ごめん。道理で泡たたないよなぁ。アルいっつも高いやつ使ってるからさ、高いシャンプーは泡立たないと思っちゃったあはは」
「あははじゃないし!何考えてるの!あー!!しかも高いって知っててこんなに一杯使って!!」
「けちくさいこと言うなよー。俺なんかスーパーの大特価なのに…」
「普段シャンプーなんて気にしない癖に、なんで今日に限って…!」
「明日アルフォンスと出掛けるからさー、やっぱお洒落しなきゃと思って」
「要らないよそんな気遣い!大体僕とかマスタングさんと出かけるときはジャージの癖に…!」
「だってアルフォンス格好良いじゃん!」
「だから僕と顔一緒でしょ!?」
6.最初映画を見たときはリヒノアでした。
「ノーアはじゃあ、僕の頭の中も見えちゃうんだ?」
それは質問でなくて確認だった。半疑問形なんて我ながら往生が悪い。気持ちが悪い。ノーアがそれこそ気持ちが悪いと一刀両断してくれたら、そうだねごめんって笑えただろうに。それで何にもなく元の朝食に戻れるのに。
「……見えちゃうって言ったら、アルフォンスはどうするの?」
「答えになってないよ」
グレイシアさんに借りたノーアの服は、いつもの持ち主と違う身体に居心地が悪そうだった。テーブルも並べられたカップも、フォークも皿も、みんな居心地が悪そうに見える。ノーアは沈黙した。元々口数の多い人じゃないから、沈黙はとても自然だった。そのまま無視したらいいのにと、聞いた本人の癖に無責任にそう思った。
「見ようと、思えば」
聞き分けのない子供をあやす、母親みたいな口調だった。多分彼女は、僕の心の中なんか読まなくたって、十中八九目星がついてる。
「ほんとに?」
止めておけばいいのに、僕は更に言い募った。冗談のつもりが、何をそんな切羽詰まって居るんだろうと思うくらい情けない声になって、ちょっと失敗したと思った。
「じゃあ、僕が今何をしたいのか当てて欲しいな」
沈黙。どうせ黙るくらいなら、そのまま話題を流せばいいのに。生真面目なところはエドワードさんにも通じることだった。
「……そんなことは、判らないけど」
言葉を選ばなくても良いのに。ノーアが僕の心の中を読めるとしたら、僕だってそんな力はなくても、ノーアが今凄く困ってることくらい想像出来る。
立ち上がって、ノーアの横に並んで、少し目線の下にある彼女のつむじ、髪に触れる。
「こうしたら、判る?」
ノーアはいちいち、言葉を発するのに躊躇する。沈黙が多い。
「……どうして、」
みなまで言わせる気はなかったから(多分ノーアは言わないだろうけど)、そのままキスをして言葉を遮った。
7.ハイエドでリヒノア(プリティでキュアキュア)
「おまえさぁ、ノーアのこと結構タイプとか思ってるだろ」
「思ってますよ、よくわかりましたねエドワードさん」
「そんなとこまでアルと一緒かよ…」
「弟さん?」
「そう。年上好きなの。年上の幼馴染みとか、やたら有能な副官とか」
「別に僕、年上が好きな訳じゃ…」
「いーや、絶対好きだね。しかもそれでミステリアス入ってたら完全ストライクだろ。俺とかノーアとか」
「その例えのところにまず自分を持ってくる辺り、エドワードさんって意外とナルシストですよね」
「………………」
8.ここはロイエドサイトじゃなかったのか
4人でカラオケに行きました
「か・がやくぅ〜 世界がぁ〜 この手ぇに溢れ〜」
「わー!エドワードは歌が上手だねぇ、可愛いねぇ(しゃんしゃんタンバリンならす)」
「僕は すぅすんでくぅ〜」
「(嬉しそうにしゃんしゃん)」
「………あの音感のなさは、2人ともどうにかならないの」
「……エドワードさん、音痴…」
「兄さんはがなり声だし、マスタングさんは訳の分かんないリズムとってるし」
「でも、噛み合ってるみたいですよ、2人とも」
「……絶対ついて行けない。」
「僕も……」
ある意味お似合いなんですよ。
9.ここはロイエドサイトですよ
「エドワードさん、僕ちょっとお手洗い行ってきます(ちょっと騒音に耐えられなくなったんで)」
「えー、アルフォンス聞いてってくんねぇの?」
「エドワード、ちゃんと私が聞いてるから大丈夫だよ」
「ろい…!」
「あのね兄さん、一応僕も聞いてるんだけど」
「エドワード、ほら、歌って歌って。可愛い歌声を聞かせてくれる?」
「うん、俺頑張る!」
「………僕もお手洗い行ってくる(疲れたから)」
「えー、アルまで寂しいなぁ、早く帰ってこいよ?」
「(何その言い草…!)」
「……どうしてアルフォンスくんまで来るんですか」
「別に好きで付いてきた訳じゃないです」
「………僕ら2人とも出てきちゃったら、あの中、エドワードさんとマスタングさんの二人っきりですよ?次どうやって部屋に入るんですか、確実にいちゃこいてますよ」
「あ………。……兄さん放ってこのまま帰ろうかな」
「……………(僕も帰りたいな…)」
10.このネタでどこまで引っ張れるか
「おじゃましまーす!久しぶりに遊びに来ちゃった。」
「ウィンリィ!相変わらず元気そうだな〜」
「いらっしゃい、びっくりしたよ〜急に来るって言うから」
「ごめんごめん、近くまで来たから。……って、えっと、こちらの方は?アルフォンスにそっくりだけど」
「……………(むっとする弟)」
「あ、こいつ俺の友達で、アルフォンスハイデリヒって言うんだ!アルにそっくりだろー!(気付かない兄)」
「へぇ…名前まで一緒なのね。ウィンリィロックベルです、宜しく」
「アルフォンスハイデリヒです。よろしく、ウィンリィさん(魅惑のおぐりヴォイス)」
「……………(どきん!)」
「ウィンリィ〜何赤くなってんだよ!」
「だ、だって!エドの癖にこんな格好良い友達が居るなんて…」
「俺のくせにってなんだよ!」
「ありがとうございます、ウィンリィさん」
「……………(だから僕と一緒の顔じゃないか…!)」
弟は納得がいかない。